メンヘラ診断
メンヘラとは
メンヘラとはネット上の俗語で「メンタルヘルス」⇒「メンヘル」と略され、「メンヘル」が人を指すために「メンヘラ」と変化したものです。
元々は心の健康を表していたものですが、「心が病んでいる」「かまってちゃん」「関係性が重くなる」ような人たちのことを指すようになってきました。
メンヘラで問題になるのが、その人に悪気はないのですが、付き合っていくうちに相手側が苦しくなる点が挙げられます。
メンヘラは、その関係性を修復しようとしますが、感情が先走ったり視野が狭くなってしまいがちの為、なかなかうまくいきません。
また、メンヘラは表面的にわかるケースもありますが、パッと見で表層には出ていないこともあり、付き合いが長くなってくると激しく表面化することがあります。
付き合いが深くなってからでは取り返しがつかないケースに発展することもあります。
また、相手の興味を引こうとする行為もメンヘラの特徴です。特に自分が不幸だった、弱かったとアピールすることによって相手の興味を引こうとする傾向があります。
それらの行為が相手の負担になってくる場合は問題になってくるでしょう。
尚、メンヘラの方は魅力的な部分を持っていることも多々あります。
自分を見てほしという感情が強いため、人一倍努力をすることがあるからです。
その魅力の根源がどこらから来ているのかを見極めるのは難しいことですので、メンヘラを見抜くことは難しいということでもあります。
メンヘラ自体は病気ではありません。
ただ特徴や傾向で精神的な病を含んでいる場合があります。
- 境界性パーソナリティ障害
- 摂食障害
- 不安障害
- うつ病
等を患っている可能性があります。
特に境界性パーソナリティ障害は特徴が一致している点が多く、感情のコントロールや妄想性がメンヘラの原因になっていることがあります。
性格的な問題もありますが、精神疾患が原因でメンヘラの傾向が表れている可能性もありますので慎重な対応が必要な場合があります。
少しでもメンヘラの気質を持っているなら、自分と向き合うことが必要でしょう。
メンヘラの原因は愛情不足や、自尊心の欠如です。
それによって考え方が偏ってしまい、極端な発想や愛情表現、ネガティブな考えになりがちです。
これを修正するには、考え方や見方を変えていく必要があります。そして、それは変えることができるものです。
人間関係でお悩みの方は、このメンヘラ診断チェックで上記のような気質がないかを知って、改善をしていきましょう。
メンヘラ診断
メンヘラの特徴
メンヘラには傾向や特徴があります。
このメンヘラ診断でも特徴の診断を行います。
下記は主な特徴になりますが、大抵は重複して特徴を持っています。
寂しがり屋
メンヘラの方は極度な寂しがり屋の傾向があります。
メンヘラの根源はこれといってもいいのではないでしょうか。
一人でいることに寂しさを覚え、人を求める行動をとりやすく、人間関係でも交友関係が広くなる傾向があります。
また、優しくしてくれて、自分を見てくれる人に依存しがちです。
これは恋愛依存やネット依存等のコミュニケーションを求める行動につながっていきます。
尚、寂しがり屋の原因は愛情不足と自尊心の欠如です。
一人でいることに不安を感じたり自分を保っていられないのは、自尊心が低く自分の存在を信じることができないからです。
そこまでに至る過程として愛情が不足していて、自我が充分に発達していないという原因があります。
これは他の特徴にもつながっています。
ネガティブ思考
メンヘラの方は基本的にネガティブ思考です。
基本的にというのは、逆にネガティブすぎて自分に都合のいいように考えるという段階まで行っている方もいるからです。一種の自己防衛ということです。
ネガティブ思考の根源は自己肯定感のなさ、逆に言うと自己否定感が強いことによります。
これはインプット(認知)だけでなくアウトプット(言動)にも表れます。
物事を悪く受け取る傾向はネガティブ思考の根源で、「どうせ自分なんか」「否定されている」「自分は認められない」という認知の歪みがあるのでそちらに寄った考え方をします。
そして、良い自分でいたいと願う考えと不一致を起こし、「駄目な自分」になろうとすることもあります。
これは自分の中の理想と現実のギャップを受け入れられないために、ネガティブな自分を受け入れてしまうという傾向です。
これにより思考の統一化ができず、メンヘラの特徴である感情の起伏が激しくなってしまうこともあります。
自分をよく見せようとする
これは、自己肯定感が低いために相手に認められようとする行動です。
向上心と言ってしまえば聞こえはいいですが、やりすぎには注意が必要です。
見た目への過度なこだわりによって散財したり、体型の維持のために極端な食生活や過度なトレーニングになってしまう場合は、生活や生命に影響が出ることもあるからです。
また、情動に流されて他の大事なことがおろそかになることもあります。
例えば、自分のパーソナリティスペース(他人からは見えにくい部分)には全然興味がなく、自分の部屋は汚部屋になってしまう等があります。
また、メンヘラの方は自分を現実よりもよく見せる努力をします。
メンヘラの方の中には、一般的にはよく見えることもあり魅力的な人が多いのも特徴です。
プライドが高い
メンヘラの方は注目を集めようと色々な方法を取ります。
単純に目立とうとしたり、人とは違う部分を強調したりすることがあり、またそのための努力を惜しみません。
その分自分に誇りを持っている場合があり、プライドが高いことがあります。
また、不安が強かったりネガティブな方だと、そのプライドが傷つきやすく自分にとってマイナスになってしまうこともあります。
感情的、起伏が激しい
思考より感情的な言動は、メンヘラ傾向が強い言動につながります。
また、感情を抑えるということが出来ないと、相手に対して感情の行き場を向けることがあります。
自分が傷ついたから相手を傷つけるような行動になったり、それができない場合は行き場のない感情を自分に向けてしまうこともあります。
自傷行為などは注目を集めるために行うケースもありますが、行き場のない感情が自分に向いているケースでも発生します。
自己中心的
メンヘラの方は自分を見てほしいという感情が強く、相手をコントロールしようとします。
これは自己中心的な言動になりがちで、上手くいかない場合だと全く相手のことを考えない行動につながります。
本人は自分の気持ちに素直に従っているだけですが、相手に迷惑をかけることもあります。
最後の手は自分を弱く見せる
ネガティブ思考で少し触れましたが、メンヘラの方はアンバランスな思考をします。
それは、
- 「承認欲求」
- 「自己否定感」
- 「認知の歪み」
が複雑に絡み合って起こるものです。
「認めてほしいけど自分なんか認めてもらえない」という葛藤と「やっぱりみんな自分のことなんか悪く思っているんだ」という思い込みから、最終的には自分がダメな人間なんだと当てはめることがあります。
弱い自分、駄目な自分を演じることでアンバランスな思考と認知を保とうとします。
自己防衛の一種ではありますが自分にとっても周りにとってもあまりいいことではありません。
また、弱い自分を演じるうちに周りが優しくしてくれることが多いと気が付くことがあります。
結果的に自分を弱く演じることが正当化されてしまいます。その結果、弱い自分の方が認められると勘違いしてしまいます。
そして、これが行き過ぎてしまうと弱い自分を認めてもらえない場合にどうしようもなくなり自虐発言や自傷行為等になっていきます。
メンヘラへの対処
自分がメンヘラの場合
自分がメンヘラの場合は、まず自分がメンヘラでありその原因を知ることが必要です。
自分がメンヘラだと気が付いていない人には当メンヘラ診断をご利用いただければと思います。
そして、原因がどこにあるのかを考えることが重要です。
大抵の場合は強い不安ですがその原因は自尊心の低さから来ていることが多いです。
自尊心が低いと自信が持てず、相手の評価に依存します。それが特定の人に向けられやすいのがメンヘラです。
評価を自分の思った通りに受けられない場合に過度な言動をとるからです。
それを防ぐために自尊心を高める必要があります。
メンヘラを改善するには様々な経験をして、自分に自信を持てるように客観的な自己評価をする事が大切です。
相手がメンヘラの場合
メンヘラは表面的には魅力的で、深い関係になってから相手がメンヘラということに気が付くことがあります。
関係を改善しようとしてもすでに手遅れということもあります。
したがって何らかの問題になってから、対処が必要なことが多くなるでしょう。
メンヘラの方は、「自己中心的」「過度な不安感」「妄想」が特徴です。
それらに対して対応するには相手の心理を読んで行動を先読みすることが必要です。
メンヘラで問題になるのは過度な不安からくる妄想と、それに伴う過剰な行動です。
これは最初の不安さえ取り除ければ問題にならないということです。
何に不安を感じやすいのかを観察しそれが起こらないような言動をすることが重要です。
また、不安が強くなった時にどのような行動をとるのかも考えて先回りできるように相手を知ることが大切です。
自分の常識ではなく相手の常識を受け入れ、理解することで衝突を避けられるでしょう。