認知の歪み診断
認知の歪みとは
認知の歪みとは物事や人を認知する時にどのような理解をするかの元となる思考傾向のことです。
認知は人それぞれ異なっています。
これは育った環境や思想、思考パターンなどによって性格が違うことと同等で、それが一般とはかけ離れている場合に歪みとなります。
認知の歪みは絶対に悪いものということではありません。
認知の歪み自体は判断を早くしたり、思考を楽にしてくれるからです。
ただ、それが悪い影響になっている場合もあるので注意が必要です。
また、認知の歪みは自分で気づかないことが多くあります。
性格的な問題を抱えている人はこの認知の歪みを持っていることがほとんどです。
性格的問題解決のために認知の歪みを知ることは重要です。
ここでは認知の歪みの診断チェックを行います。
認知の歪みの種類
認知の歪みにはいくつかのパターンがあります。
それぞれが干渉している場合や、重複することもあります。
自分がどのような認知の歪みを持っているかを認識することは性格改善の第一歩です。
全か無か
極端な思考で白黒をはっきりさせたいという欲求からたどり着く思考です。
極端な判定は物事を安易に決めてしまったり、当てはめによる間違いが発生することもあります。
判断を早くするのに役立ちますが、世の中は白黒はっきりしたものばかりではありません。
グレーがあってもいいですし、人によって白と黒が変わることもあるという認知も必要です。
一般化のしすぎ
一つの悪いことでその後も繰り返してしまうのではと考える思考です。
これは不安からくるもので、一つの失敗や悪いことは繰り返すという歪みになってしまうことがあります。
一般化により考えを単純化することに役に立つことはあります。
ですが常に同じ状況ということは稀ですし、様々な要因で物事が成り立っているということを考えると一般化をしすぎることは危険なことです。
心のフィルター
極端な思考で白黒をはっきりさせたいという欲求からたどり着く思考です。
極端な判定は物事を安易に決めてしまったり、当てはめによる間違いが発生することもあります。
判断を早くするのに役立ちますが、世の中は白黒はっきりしたものばかりではありません。
グレーがあってもいいですし、人によって白と黒が変わることもあるという認知も必要です。
マイナス化思考
プラスの出来事でもマイナスに捉える思考です。
上手くいっても理由を見つけれ良くないことだと変換をしてしまいます。
成功を喜べない性格とも言えますが、物事を歪んで捉えているのには変わりありません。
また、このような考え方は自分を否定的に捉えることに繋がってしまいます。
自信が持てず自己否定ばかりになってしまい、物事を楽しめなくなってしまいます。
結論の飛躍
物事を先読みして自分の中で決めつけをしてしまう思考です。
他人の思考や感情に対して決めつけを行うことも含まれます。
これは結果を早く求めるために決めつけとなってしまう思考ですが、それが間違っている場合はただの早とちりになってしまいます。
物事は順立てて捉えるようにしなければなりません。
拡大解釈と過小評価
自分の失敗や短所を過大に捉え、成功や長所を過少に捉える思考です。
過信しないと言えばよく聞こえますが、自身の成功体験などを正しく受け入れられないので、満足感が少なくなってしまいます。
結果的に本人のやる気を本人がそいでいく結果になります。
また、失敗を過大評価しているどうしても弱気になってしまうなどの問題も発生してしまいます。
感情的決め付け
自分が感じた感情が正しいと考え、物事の方を感情から決めつける思考です。
感情が先立って正しい解釈ができないということです。
不安に感じていると上手くいかないような気がしたり、気分が良ければ根拠もなく上手くいくと考えてしまいます。
冷静な判断が出来ず、かえって上手くいかない状態を引き起こしてしまいます。
すべき思考
一つの結果から過去の反省を一つに絞って、そうするべきだったと考える思考です。
これを続けていると、パターン化したことに対してもすべき思考が働き、これから行うようなことに対しても選択肢を捨ててしまうようなことになります。
判断を決めやすくはなりますが、様々な状況判断や細かい感情などを見落としがちで判断を誤ることがあります。
また、自分の中のすべきが他人と違う場合は衝突するケースが多くなるのも問題となります。
レッテル貼り
人や物事に対してレッテルを張って全てそのレッテルの条件に該当するのだと考える思考です。
これは差別や決めつけになってしまうことがあるので危険な思考とも言えます。
また、自分に足してのレッテル貼りを行うこともあります。
何か失敗した時に自分自身が悪いものだと捉える傾向があり、落ち込みが大きくなることもあります。
個人化
良くないことを自分の責任だと決めつける思考です。
自分に責任が無い場合でも個人化してしまうので、ストレスを抱えやすくなります。
時には自分を守ることも必要ですが、それができない状態になっています。
特に自分にできることや、やってきたことを歪んで捉えてしまいがちで、どうしてよいか分からないことになります。