HSPチェック
HSPとは
エレイン・N・アーロン博士が提唱したもので、生きるための生得的性質の中に防衛行動や不安がありますが、それが過度の場合はHSPとされました。
具体的には、生物は生きるために安全が必要ですが、それを確保するためには不安という「動機」が必要です。
不安が強ければ安全な場所を求めるために行動します。それが効率的な安全の確保となります。
また、危険を察知する能力が低ければ種の存続にも影響します。
生きて繁栄するためには高度な感受性や予期不安が必要だったという事です。
ただ、現代では刺激や感情を強く感じ取ることで、心理的な問題を抱えることがあります。そのような方たちをHSPといいます。
現在でも、人の2割程度がHSPで敏感なために悩みを抱えていると言われています。
ここではHSPの度合いを診断チェックします。
HSPチェック
HSPの特徴
HSPには様々な特徴があります。 考え方が複雑で、深く考えてから行動する(Depth of processing) 刺激に敏感で疲れやすい(Overstimulation) 人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい(Empathy and emotional responsiveness) あらゆる感覚がするどい(Sensitivity to subtleties) の頭文字をとって「DOES」と言われています。
HSPのよくある悩み
HSPの方によくある悩みとして、感受性が高すぎるためにあまり外に出なかったり、人付き合いが上手くできないことがあります。
ただこれは悪いことではありません。HSPの方が自分の健康を守るための行動ですので「自分はダメなんだ」とは考えないようにしてください。
自分に合った生活リズムや行動をとることが大事です。
また、HSPの方は感受性が強いために自分が悪いのではないかと考えてしまうことがあります。
例えば、職場で他の人が怒られているのに、自分が怒られているように感じたり、騒がしい環境で辛いときに言い出せなかったりします。
これは、自分への投影が強い場合や、人への気遣いが強いと自分を押し込めるようなことになるためです。
その際、結局自分が悪いという考えを巡らせてしまうことが多く、とても精神的なストレスとなってしまいます。
このような場合は、自分の中で感じていることと現実を見比べることが大切です。
自分がこう感じるから現実もそうなんだと考えがちですが、例えば他人が怒られている時に自分も責められていると感じるというのは理不尽な捉え方です。
そう感じたとしても、「考えてみれば自分には関係ないや」と考えられれば、そのあとの感情が変わってきます。
このように、何事も一呼吸おいて考えるということが大切ということです。
またHSPは病気ではなく、先天的な気質として考えられています。
治すということは難しいので、うまく付き合っていくことが大切です。
そのためには自分の中で、たとえ人と違ってもルールを作ったり、物事をとらえる時の線引き(ここまでは自分、ここからは他人等)をすると気持ちが楽になります。
感じ方は変えられなくても捉え方と考え方は変えられます。あきらめずにHSPと付き合っていきましょう。